歯医者のクリーニングの目的・相場・種類を全解説【自費治療PMTCとは】

歯医者さんへ行った時に受付のメニューでクリーニングを見て「どんな内容なんだろう・・・?」と気になったことはありませんか?
施術内容が気になるものの、その場で聞くのは面倒で後回し、今回はそんなスルーされがちな「クリーニング」について詳しく解説していきます。

歯医者のクリーニングとは?

歯医者さんでは、歯をクリーニングしてもらうことができます。

クリーニングは名前のとおり、「歯をクリーニングして綺麗にする」ことを目的とした治療ですが、これには保険が適用されるケースと保険が適用されないケースがあります。

両者のクリーニングは施術内容や料金に違いがあるので、しっかりと区別して覚えておきましょう。

クリーニングの種類は2つ

クリーニングは

  • 保険診療・保険が適用されるクリーニング
  • 自由診療・保険が適用されないクリーニング

の2種があります。

保険診療では、歯石や歯垢を除去することを目的としてクリーニングを行います。歯石や歯垢が残っていると、虫歯や歯周病になってしまうことがあるので、健康的な歯を維持するためには重要な治療です。

自由診療では、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)を使ってクリーニングを行います。着色性の高いコーヒーなどの汚れを対象として、歯の汚れを落として衛生を保つことが目的です。

保険診療のクリーニング

保険診療のクリーニングは歯石や歯垢を除去して、虫歯や歯周防を予防することが目的です。

歯石とは、歯垢が固まって歯の表面に形成されたものです。歯磨きをしても除去できなかった歯垢は2日や3日で歯石へ変化します。歯に歯石が形成付着してしまうと、歯磨きでは除去することができません。歯石を放置すると歯周病の原因になります。

歯垢とは、食後に歯に付くことがあるネバネバした細菌です。食事をしてから数時間で歯垢が形成されるので、食後の歯磨きはとても大切です。歯の表面にはエナメル質という防御壁がありますが、歯垢によってエナメル質が溶けて薄くなってしまうこともあります。

保険診療の相場

保険診療のクリーニングは、相場が3,000円前後です。

当然ながら医院によってクリーニング料金が異なりますが、治療目的の保険診療なので各医院によって相場の差が狭いです。

保険診療の施術内容

保険診療のクリーニングは、最初に口内チェックを行います。虫歯や歯周病の状態を検査した上で、次にスケーラーを使っては歯石を除去する作業を行います。

定期的にクリーニングを行っている場合はすぐに治療が終わりますが、何年と蓄積された歯石がある場合は数回に渡ってクリーニングを行うこともあります。

保険診療のクリーニングは必要?

毎日しっかりと歯磨きをしても歯垢が残ってしまい歯石が付いてしまうことがあります。そのため、保険診療のクリーニングはやっておく方が良いです。

クリーニングの周期は月に1度が目安、かなり歯の状態が良い場合は数ヶ月に1度でも問題ありません。

歯周病が進行してしまうと、骨が溶けることから歯がグラグラしたり、歯磨きをした時に出血しやすくなります。良いことは何もないので、気になる方は定期的にクリーニングをして歯石を除去しておく方が良いでしょう。

クリーニングしなかったらどうなる?

保険診療のクリーニングは誰もが絶対にやっているというわけではありません。

虫歯を治療するために歯医者さんへ行き、治療の延長でクリーニングを知ったという人も多いと思います。

クリーニングをしなかった場合、歯石が蓄積されることから歯周病になりやすくなります。しかし、絶対に歯周病になるとは限らず、歯磨きのテクニックや頻度によっても変わります。

保険診療のクリーニングは「治療する」or「治療しない」という極端な決め方ではなく、歯の健康診断という感覚で検討するのがオススメです。

上記で紹介したようにクリーニングは定期的に行うのが理想です。一度クリーニングをすると、その後は自然と歯の健康への意識が高くなるので、毎日の歯磨きへの取り組み方にも変化が出やすいです。また、クリーニングを行う時は口内をチェックしてもらうことが出来るので、定期検診という意味合いも含めてもやっておくに越したことはありません。

自由診療(PMTC)のクリーニング

自由診療のクリーニングは、PMTCという専用機器を使ってクリーニングを行います。

基本的にPMTCによるクリーニングは、治療目的ではないので保険が適用されません。しかし、保険診療と同様に歯石の除去を行うケースもあり、その場合は保険が適用されます。

PMTCの相場

PMTCの相場は5,000円~30,000円です。

自由診療であることから医院によって相場の幅があるので、料金が安いところを探してみましょう。

PMTCの施術内容

PMTCの施術は、専用機器にブラシやラバーチップを装着して歯を研磨していきます。

この施術は歯を研磨するので、歯磨きでは除去できない汚れを落とすことができます。結果として、歯の衛生に繋がることから虫歯や歯周病の予防に繋がります。

PMTCのクリーニングは必要?

一般的な考え方として、虫歯や歯周防を予防するなら保険診療のクリーニングがファーストチョイスです。

PMTCは歯磨きの延長として考える方が分かりやすく、「毎日の歯磨きでしっかりと汚れを落とせているのかな?」と不安に感じる方にオススメです。

PMTCは歯磨きでは落とせない汚れを研磨で落とすことができ、プラスαとして歯に関する様々な病気を早期発見できることが挙げられます。

綺麗な歯を保つためにPMTCを利用する、そのついでに虫歯や歯周園は問題ないかをチェックしてもらう、という感覚で利用してみてはいかがでしょうか?

PMTCをしなかったらどうなる?

PMTCは保険診療のクリーニングと同様で、誰もが絶対にやっているというわけではありません。

PMTCをやらなかったら歯磨きでは落とせなかった汚れが歯の表面に蓄積されます。それによって歯の見た目が悪くなりますし、歯の衛生にもよくありません。

基本的に毎日の歯磨きをしっかりと行い、定期的に保険診療のクリーニングを受けておけば問題ありません。その上で、さらに歯の健康を目指したいという時に検討してみると良いです。

PMTCとホワイトニングの違い

保険診療のクリーニングとホワイトニングは

  • 保険診療クリーニング・歯周病や虫歯を予防するための治療
  • ホワイトニング・歯を白くするという美容目的の施術

という明確な違いがあります。

PMTCとホワイトニングはどちらも自由診療であり、美容を目的とした側面があります。

PMTCは研磨で汚れを落とす

PMTCは研磨によって歯に付着した汚れを除去します。

歯の汚れを落としたい理由は患者さんによって様々ですが、美容を目的とする場合は「PMTCによって歯が白くなるのか?」というのが1つの疑問になりやすいです。

PMTCで歯が白くなるかどうかは汚れの進行具合によるので、本当にケースバイケースです。

例えば、2日前にコーヒーをたくさん飲んだことで歯が少し茶色くなっているとします。この場合、PMTCで歯を研磨すればその汚れを落として歯が白くなる可能性は高いです。

しかし、何年も前から毎日のようにコーヒーを飲み続けた場合、歯の内面まで着色しているので表面を研磨するだけでは汚れが落ちない可能性が高いです。

ホワイトニングは漂白で汚れを落とす

ホワイトニングは薬剤を使って歯を漂白します。

ホワイトニングはマウスピースに薬剤を流し込み、それを歯に装着してライトを当てます。こうして漂白効果を高めて、歯の色素を漂白することで白さを取り戻すというのが一般的な施術内容です。

基本的にホワイトニングは「歯を白くする」ことを目的としているので、歯を白くしたい場合はPMTCよりもホワイトニングの方が適切です。

PMTCとホワイトニングは目的が異なる

PMTCは美容の側面があるものの、基本的には歯の衛生を保つことが目的です。

ホワイトニングは口内を衛生にする為に行うのではなく、歯を白くすることが目的です。

2つの施術は目的が異なるので、「歯を白くしたい!」というテーマにおいてはホワイトニングを選ぶべきです。しかし、歯の表面にちょっとした汚れが付着しているだけなら、ホワイトニングよりもPMTCで研磨をする方が安い料金で目的を達成できるケースがあり得ます。

ホワイトニングの相場は5,000円~10万円以内、PMTCは5,000円~30,000円、ホワイトニングで割高な医院を利用する場合と比較するならPMTCの方がお得になるケースがあります。

ただし、本当にPMTCで十分なのかどうかは自己判断ができないため、ホワイトニングとPMTCを選択できる医院において「私の歯の状況ではPMTCでも白くなりますか?」と判断を仰ぎましょう。

まとめ

歯医者さんは目的がない限りは行くことが少ない場所です。何かの治療を受ける為に歯医者さんへ行っても、治療が終わると次の目的が出てくるまで歯医者さんへ行かない人が殆どでしょう。

体の健康って年に一度の健康診断でチェックする人が多いと思いますが、歯の健康って定期的に診断を受ける機会がありません。

クリーニングを定期的に行う習慣を身に着けることができると、虫歯や歯周防を予防するという目的の延長に口内異常の早期発見に繋がるのはとても大きなメリットです。

また、保険治療のクリーニングは費用が3,000円前後なので、1~3ヶ月に一度のペースで通院しても出費は安いものです。定期クリーニングは初めの一歩が重いですが、習慣になると良いことばかりです。

日頃の生活では定期クリーニングを行うきっかけが中々見つからないので、これを機に最寄りの歯医者さんでクリーニングを検討してみてくださいね。

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