歯が欠けてしまった!原因と対処法をご紹介

「転んで顔を打ったら歯が欠けてしまった!」

「ごはんを食べている時に硬いものを口にしたら歯がぽろっと・・・」

たとえ健康な人でも、そんな理由で歯が欠けてしまうことがあります。また、知らないうちに歯周病が進行していて、なんでもないタイミングで歯が欠けてしまうということもありえるんです。

歯が折れてしまったからといって慌てるのはいけませんが、かといって放置しておくのはもっと危険。今回は、歯が折れてしまう原因と歯が折れてしまった時の対処法を紹介していきます。緊急事態にすぐ行動できるようにしておきましょうね。

歯が欠けてしまう4つの原因

では、どんなときに歯は欠けてしまうのでしょうか。「普通に生活していたら、歯が抜けることなんてないでしょ!」なんて思っているあなた。日常に潜んでいる黄色信号を見つけて予防してあげてくださいね。

外傷

転んで顔面を打ったり、スポーツの際などに顔に激しい衝撃を受けたり、あるいは交通事故などで歯が欠けてしまうということがあります。

筆者も歩道で転んで前歯が抜けた経験があります・・・。歯は丈夫そうに見えてかなりもろいです。少しの衝撃でもぽろっと簡単に抜け落ちます。(体験談)

虫歯

外見上はたいしたことがなく、ちょっと小さな穴が空いた程度の虫歯でも、実は歯の内部で虫歯が大きく進行しているということがあります。「痛くないから、たいしたことはないだろう」とたかをくくって放置していると、すっかり歯がもろくなってしまい、食事の際などに突然歯が欠けたり割れたりしてしまうことがあるかもしれません。定期的に歯医者さんに通いましょう。

歯への負荷

眠っているうちに歯ぎしりをしてしまうというのは自分ではなかなか気づけませんが、歯が折れる原因のひとつ。歯が折れるだけでなく、歯が削れて噛み合わせが悪くなったり顎関節症の原因にもなりかねません。睡眠時の歯ぎしりが気になるという方は、歯医者で自分の歯型をとってもらい、睡眠時専用のマウスピースを作成してもらいましょう。

また、スポーツやトレーニングで、歯を強く食いしばることが多いという人も歯が欠けやすいので注意が必要です。

酸蝕歯(さんしょくし)

歯のエナメル質(表層部分)は硬い組織でできていますが、食事や飲み物に含まれる酸や胃酸に触れると一時的に柔らかくなり、歯のミネラルが失われます。この状態で、歯磨きや、歯ぎしり、食いしばりなどをするとエナメル質が削れやすく、時間の経過とともに歯が薄くなってしまいます。このように酸が主な原因で歯が溶けてしまうことを「酸蝕歯」と言います。

引用:http://www.haishasan.net/haisha_html/care/tooth/tooth35.htm

人の歯は、歯の表面から歯の成分であるハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの結晶)が溶け出す「脱灰」と、唾液が酸を中和し、歯を元の状態に戻す「再石灰化」とが常にくり返されて健康な状態を保つようになっています。

しかし、脱灰と再石灰化のサイクルが乱れ、お口の中の酸性度が強く脱灰が優勢な状態が続くと、歯が黄ばんできたり、薄くなったり、欠けやすくなったりします。こうなると、もう再石灰化による自然治癒は望めません。すぐに歯科医院で治療を受ける必要があります。

この酸は、日常的にわたしたちが摂取するものを多く摂りすぎることが原因になります。美容のために、毎日お酢を飲んだり、柑橘類など酸の強いフルーツを多く召し上がる方もいらっしゃると思いますが、それが危険なんです。確かにお酢やフルーツ自体は体に良いものですが、酸性度の高い飲食物に長時間歯が触れている状態は決して望ましいものではありません。酸性度の高いものを口にしたら、そのあと水やお茶などで口をすすぐ習慣をつけましょう。

放置は危険!折れた歯はどうする?

歯は人の見た目の印象に大きな影響を与えます。前歯が抜けてしまったときには非常によく目立ちますから、ほんの少し欠けただけでも、できるだけ早く治療したいものですよね。また、奥歯など目立たない部分で歯が欠けた場合でも、放置しておくと噛み合わせや虫歯の進行など、さまざまな問題をもたらす可能性があります。

人の歯の表面は硬いエナメル質でできています。そのエナメル質の内側には、エナメル質よりも柔らかい「象牙質(ぞうげしつ)」という層があり、歯の中心部にある「歯髄(しずい)」を守っています。歯髄には血液が循環し、神経が通っています。

歯が欠けることによって象牙質の層がむき出しになると、象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、欠けが大きくなりやすいのです。また、そこに食べ物のカスが詰まって虫歯になる可能性も考えられます。いったん欠けてしまった歯は、再生することはありません。象牙質を保護し、虫歯の進行を最小限にとどめるためには、できるだけ早く歯科医院に行って治療を受ける必要があります。

引用:http://takagi-ds.com/report/151219-2/

歯が折れたときにやってはいけないこと

「歯が欠けたら歯医者に行くのがベスト」これは当たり前のように思われるかもしれませんが、歯科医院で診察を受けて治療することが一番有効な対処方法です。特に、何かの拍子に顔面を強打するなどして歯が大きく欠けたり、抜けたりした場合は、すぐに歯医者で適切な処置を受けることでもう一度歯を元に戻せる可能性があります。筆者は正しい方法によって、立派な前歯を取り戻すことができましたから。

しかし、歯医者に行くまでにやってはいけないことが3つあります。それは、

  • 半日以上放置する
  • 歯を水洗いする
  • 歯や歯茎を冷やす

この3点です。歯が欠けたときに、痛みがないからといって放置しておくと、後の治療に時間がかかってしまうことがあります。実際に、歯が抜けても痛みはあまりありません。しかしそれはアドレナリンが分泌されているからであって、「痛くないから問題ない!」ということではありません。

特に、歯の根元から折れたり、抜けたりした場合、半日以上放置すると歯茎の穴が塞がり始めるため、歯をもう1度つけることが難しくなってしまいます。また、欠けたり抜けたりした歯の衛生面を考えて、水洗いしようと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそれもよくありません。歯の根元(歯根)には歯根膜という歯根と歯槽骨をくっつける働きをする組織が洗い流されてしまい、歯をくっつけることができなくなってしまいます。ですから例え、歯が落ちて砂やゴミが着いた状態でも洗わずに歯医者まで持って行くことが大切です。

さらに、歯の欠けた部分等を冷やすことは痛みを抑えるという点では有効な処置ですが、歯茎の血行を悪くしてしまうので良くありません。歯は元の場所に戻れなくなってしまいます。

歯が折れたときにやるべきこと

患部には触れない

歯が欠けた部分は、ついつい気になってしまい舌の先や指先などで触れてみたくなります。しかし、欠けた部分から神経がむき出しになっていたりすると、そこから雑菌が侵入して炎症を引き起こす原因にもなりかねません。

また、患部の周辺にどれくらいダメージを受けているか自分ではわかりませんよね。歯の欠けた状況によっては歯根や歯髄にもダメージを受けている可能性があります。特に打撲などによる歯の欠けの場合、歯の脱臼や、歯の根が折れてしまう「歯根破折」などが発生している可能性も考えられます。このような場合、指などで患部に刺激を与えると症状を悪化させてしまう恐れがあります。できるだけ刺激を与えないようにしましょう。

1時間以内に病院へ

歯茎は時間の経過とともに塞がっていくため、一刻も早く歯医者へ行くことが大切ということです。また、外傷で歯が欠けたりした場合は、あごや他の部分も痛めている可能性もありますので、歯医者より口腔外科へ行った方が良いかもしれません。とりあえず一刻も早く病院へ行きましょう。

牛乳を買いに走れ

これは根元からがっつり歯が抜けてしまった方への対処法ですが、まずは牛乳を買いましょう。歯を牛乳に浸すことで、歯根膜を保護する効果があります。牛乳の成分は生理食塩水に近く、その生理食塩水が歯根膜の成分に近いために、歯根膜が歯から剥がれることを防ぎます。ですから、歯が欠けたときなどに地面に落ちてしまうこともあるかと思いますが、例え泥だらけになっていたとしても、水洗いせずに絶対に牛乳に浸してください。

ちなみに、牛乳も近くにない場合は、歯根膜を乾燥させることも良くないので、歯を口の中に入れて歯医者へ行くことが一番良い方法になります。しかし、口の中が出血している場合もあると思いますので、まずは歯医者へ行くことを考えた方が良いかもしれません。歯医者に向かっている最中に間違って口の中に入れていた歯を飲み込んでしまった・・・。なんて事例もあるので。

痛む場合は鎮痛剤を飲んでもOK

歯が抜けてすぐにはアドレナリンが出ているため、あまり痛みを感じることはないかもしれません。しかし、時間が経つにつれジンジンと痛み出したりします。また、夜間や休日などですぐに歯科医の治療を受けられない場合もあるかもしれません。痛みが激しく眠れないような状態であれば、市販の痛み止め薬などを飲んでも大丈夫です。歯医者さんでも処方されると思いますが、ロキソニンやボルタレンなどの鎮痛剤がおすすめです。

ただし、痛み止め薬によって痛みが引いても、それは一時的なものに過ぎません。また、仮に痛みが治まったとしても、象牙質がむき出しになっている危険な状態であることに変わりはありません。できるだけ早く歯科医の診断を受けてください。

今回は歯が欠けたときの応急処置についてお話ししましたが、たとえどのような応急処置をしても、歯は元通りにはなりません。顔をぶつけて前歯が欠けた、硬いものを食べて奥歯が欠けたなどのトラブルがあったときにはまず、近くの歯科医院か口腔外科へ行くことを考えて下さい。歯を大切にしてあげましょう。

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