歯科矯正にかかる費用の相場と期間【段階・症状別で解説!】

歯科矯正とは?

歯科矯正は歯並びを改善するための治療であり、

  • ブラケット矯正
  • マウスピース矯正
  • セラミック矯正
  • インプラント矯正

の4つが代表的な治療方法です。

歯科矯正は保険が利かない

歯科矯正は美容を目的した治療なので、基本的に保険が適用されません。

しかし、先天異常や顎変形症など保険が適用されるケースもあるので、医院でカウンセリングを受けた時に自分の場合は保険が適用されるケースに該当するかどうかを聞いておきましょう。

医療控除の申請は忘れずに

医療控除は年間の治療費が10万円を超える場合、確定申告をすることで所得控除を受けることができます。

  • 歯科矯正の費用を支払った明細書や領収書など
  • 歯医者さんへ通院するための交通費の明細書や領収書

医療控除を受ける為には、確定申告を行う際に上記のような明細書や領収書が必要です。これがなければいくらの費用が掛かったのかを証明できないので、大切に保管しておきましょう。

ブラケット矯正

ブラケット矯正は従来から行われている最もメジャーな矯正方法で

  • 表ブランケット(装置が見える)
  • 裏ブランケット(裏側なので装置が見えない)
  • ハーフリンガル(表と裏の混合治療)
  • 部分矯正(一部分の歯を矯正)

というように様々な技法があります。

また、各技法において

  • マルチブラケット装置(表に羅列装着する定番の装置)
  • パラタルアーチ(奥歯を固定するために使われる固定装置)
  • リンガルアーチ(裏から歯を矯正する為の装置)
  • ポーター型拡大装置(歯列を拡大させる装置)
  • 急速拡大装置(顎骨を拡大させる装置)

というように様々な装置があります。

さらに細分化すると、プレートでは

  • バイトプレート(噛み合わせを改善する装置)
  • アクティブプレート(取り外し可能な装置)
  • 拡大プレート(歯列を拡大させる装置)

保定装置では

  • リテーナー(矯正効果を保定させる装置)
  • フィックス(ワイヤーの保定装置)
  • クリアリテーナー(透明タイプの保定装置)

というように本当に様々な装置があるため、ブラケット矯正は誰もが同様の装置で治療を受けるわけではありません。

ブラケット矯正の相場は部分矯正で10万円~裏側ブランケットで150万円程度、とかなり値幅があります。

ブラケット矯正の治療期間は1年~3年ほどであり、治療方針や歯並びの状況によって完治までの期間は大きく変わります。

ブラケット治療の段階や症状別による相場は答えがありません。正確な相場を知る為にはいくつかの医院で自分の歯列を見てもらい、ブラケット治療の見積りデータを収集比較していく必要があります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は矯正用のマウスピースを装着して歯並びを改善します。

  • エシックス
  • アクアシステム
  • DENマウスピース
  • オペラグラス
  • インビザライン
  • イークライナー
  • アソアライナー

というように様々なマウスピースがあり、医院によって扱っているマウスピースが異なります。

マウスピース矯正はとにかく手軽なことが魅力です。「1日20時間装着」→「数週間継続」→「新しいマウスピースに交換」、という感じで治療が行われるので気軽に矯正をしやすいです。

マウスピース矯正の相場は10万円~70万円程度、ブラケット矯正に比べると費用を抑えやすいです。

マウスピース矯正の治療期間は2年~3年という情報がちらほらとありますが、完治までの期間は明確に分かりません。ブラケット矯正に比べるとコストが安いですし心理的にも気軽です。しかし、矯正効果はブラケット矯正の方が高いと推測されるので、この辺りは矯正の専門医にしっかりと相談をして判断をしましょう。

マウスピース矯正の段階や症状別による費用はそのまま10万円~70万円程度です。どんな症状でも施術内容に変化がないため、相当歯列が悪い場合は「マウスピースで治療できるのかどうか?」という疑問を専門医にぶつける必要があります。

セラミック矯正

セラミック矯正は、歯を削ったり人口歯を被せるなど、自由自在に微調整をしながら歯並びを作り上げるという矯正です。

セラミックというのは陶器に使われる陶材であり、耐久性が高いことが特徴です。

セラミックには

  • クラウン(被せ物)
  • インレー(詰め物)

があり、

  • セラミック
  • ハイブリッドセラミック
  • オールセラミック
  • ジルコニアセラミック
  • レジン
  • メタルセラミック

というように様々な種類の素材があり、医院によって扱っている素材が異なります。

セラミック矯正はブラケット矯正のように歯列全体を矯正するというよりは、部分的に矯正をする時に選ばれることが多いです。

セラミック矯正の相場は1本あたり数万円~10万円、広く相場を見るなら10万円前後を下限と見ておきましょう。

セラミック矯正の治療期間は2ヶ月~3ヶ月、人工的に歯列を作り上げることからも圧倒的な矯正スピードがあります。

セラミック矯正の段階や症状別による費用はそのまま10万円前後~です。セラミック矯正は1本あたりいくらという価格設定が多いので、複雑な装置があれこれ必要なブラケット矯正に比べると総額を把握しやすいです。

インプラント矯正

インプラント矯正は、歯茎に歯科工具(ネジなど)を埋め込んで人工的な土台を作り上げ、そこを基盤として矯正していく方法です。イメージとしては「ブラケット矯正」+「インプラント」という感じです。1本の歯を作り上げる場合は「セラミック矯正」+「インプラント」というイメージです。

インプラントというのは、歯の根元から人口的に歯を作り上げる技術であり、その応用がインプラント矯正です。従来のブラケット矯正はどうしても数年越しの計画となりますが、インプラント矯正なら完治までの期間を短縮できる可能性が高いとされています。

インプラント矯正の相場は数万円~100万円、各医院のインプラント矯正は「インプラント代」の表記で2万円~3万円と書かれていることがありますが、実際はブラケット矯正のように矯正基本料金が相当高く付きます。

インプラント矯正の治療期間は1年~2年、ブラケット矯正が2年~3年が1つの目安であり、インプラント矯正は効果が大きいとブラケット矯正の半分程度まで治療期間を短縮できる可能性を秘めています。

インプラント矯正の段階や症状別による費用は明確に分かりません。部分的に矯正が必要な場合、そもそもインプラント矯正ではなく普通にブラケット矯正やセラミック矯正の方が良いケースもあり得ます。

歯科矯正の選び方

美容目的の歯科矯正は整形に似ています。

自分の顔を整形したい時、「目を二重にするだけなのか?」・「顔全体を整形するのか?」と理想を考えますね。歯科矯正の場合も、自分にとって理想の歯並びを考えた上でベストな矯正方法を選択する必要があります。

一般的には相場を調べて予算に見合うならやってみようと思うわけですが、歯科矯正は「自由診療であり、患者さんによって歯列状況が異なる」という理由から相場の値幅が非常に広いです。また、ネット上の歯科矯正相場の現状は、各医院が各矯正種において診察料や装置費用などすべての勘定項目を明記していない状況があることからも、正確な相場を算出するのが難しい状況にあります。

そのため、基本的には自分の歯列状況においてカウンセリングから見積りを取っていくという古典的な方法で相場を掴むしかありません。自分にとって最適な歯科矯正の方法を見つけたい場合も、これまた各歯科矯正を専門としている医院を転々としてカウンセリングを受ける必要があります。

相場というのは対象のサービスにおける目安となる値段のことを言いますが、相場の値幅が広すぎると目安として機能しません。時間が掛かっても自分の歯列状況における相場をしっかりと把握するようにして、高い料金に見合った成果を得られるように努めて下さい。

歯科矯正の必要性

最初に歯科矯正が本当に必要かどうかをじっくりと考えましょう。

歯科矯正は費用が高いことが最大のデメリットなので、「高い費用に見合う価値があるのか?」を考えると答えを見つけやすいと思います。

また、根本的に歯並びというのは人に見える部分が最も気になるので、歯の構造として問題がないのであれば見える部分だけセラミック矯正やブラケット矯正で部分矯正してしまう方が安く付きます。

部分矯正する場合、一部の歯を矯正したことからも他の歯を矯正する必要があるというオチが考えられます。そのため、「予算がないので見える歯だけ矯正したいのですが、後から他の歯を矯正するということはありませんか?」と聞いておきましょう。

歯科矯正の4種はどれが良いのか?

50年後や100年後の未来では、自然歯をすべて抜歯して人工的に歯を作ることが主流になる時代が想像できます。今の時代においても、見た目の為なら高額な出費は惜しまないというのは珍しいスタンスではありませんね。それが可能かどうかは個人の収入面に寄りますが、そうしたいと思う気持ちは誰にでもあると思います。

セラミック矯正やインプラント矯正は現代的な矯正方法であり、ブラケット矯正に比べると認知度が低いです。しかし、未来の歯科矯正の理想を実現させる場合、セラミック治療やインプラント治療が元になっていく可能性が高く、今の時代は従来の歯科矯正が進化する過程の丁度真ん中にある状況です。

今回紹介した4種類の歯科矯正は、それぞれにメリットやデメリットがあります。一般的な判断としては、歯を全体的に矯正するならブラケット矯正やマウスピース矯正、部分矯正ならセラミック矯正やインプラント(歯を作る)という感じです。また、インプラント矯正はブラケット矯正のデメリットを補うという意味では大いなる可能性がありますが、結局は予算との相談になります。

  • ブラケット矯正・部分矯正も可能な万能型の矯正、治療期間が長く費用が高いのがネック
  • マウスピース矯正・歯列全体を矯正するのに最適、費用は安いが効果が出るのに年数を覚悟する必要がある
  • セラミック矯正・部分矯正でも歯列全体でも可能、値段はピンキリだがすぐに矯正できるのでコスパは最高峰
  • インプラント矯正・部分矯正でも歯列全体でも可能、歯列全体は高額だがブラケット矯正よりも治療期間が短くなりやすい

また、歯科矯正は担当医による見解や治療方針、あるいは歯科矯正に対する研究によっても判断が異なります。個々の歯列状況から適切な処置の判断が異なる為、患者さん目線ではコスト以外に歯科矯正の選び方はないのかもしれませんね。

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