前歯のインプラントの施術種類・費用・注意点・メリットデメリットを解説

インプラントとは?

インプラントというのは、歯茎に土台(ネジ)を埋め込み、それをベースとして人工的に歯を作り上げる治療です。

インプラントは基本的に自由診療となるので、高額な医療費が掛かります。

その反面として、見た目と機能性の両面から歯を作り上げることができるので、症状によっては非常に効果が高い治療とされています。

インプラントはどんな時に行う治療?

インプラントは抜歯をした時に行われることが多いです。

子供の頃は、6歳~12歳頃に「乳歯」→「永久歯」へと歯が生え代わります。

しかし、大人になると永久歯を失ってしまうと歯が生えません。自然に歯が生えないことからも人工的に歯を作る必要があります。そこで活躍するのがインプラントです。

差し歯とインプラントの違いは?

「前歯が折れた」・「前歯が欠けた」という状況では、一般的に差し歯治療を行うケースが多いです。

差し歯とインプラントは共に「歯を作り上げる」という目的は同じですが、治療内容が全く違います。

差し歯というのは、今残っている歯をベースとして治療を行います。例えば、前歯の半分だけが折れてしまった場合、残っている土台をベースに被せ物をして歯を作ります。

インプラントの場合、歯の土台を完全に失っている時や歯の土台を使えない時に人口的に土台を作り、それをベースに歯を作ります。

保険の適用にも違いがある

差し歯は「硬質レジンジャケット冠」・「硬質レジン前装冠」が、前歯から1~5番目においていずれかの素材が保険適用となります。相場は約3,000円~8,000円なので、比較的安い費用で前歯を修復することができます。

差し歯を「詰め物」や「被せ物」と定義すると、虫歯治療もいわゆる差し歯となります。虫歯治療では銀歯が使われますが、これは前歯から6番目以降に適用されて相場は約3,000円~5,000円です。

インプラントは自由診療なので保険が適用されず、相場はざっくりと約200,000円~300,000円ほどです。自由診療というのは、本当にクリニックによる料金差が激しいので、最寄りのクリニックで相場をリサーチすることが欠かせません。

ちなみに前歯が折れたり欠けたりしたときは、差し歯やインプラント以外にも症状によって「セラミック治療」という選択もあります。セラミック治療の場合は1本あたり約80,000円~150,000円ほどが相場なので、インプラントよりは費用を安く抑えやすいです。

ただし、根本的にセラミック治療とインプラント治療は別物なので、歯の症状によってはどちらかを選択できないケースもあります。差し歯の高級版がセラミック治療、インプラント治療は別物という認識を持っておくと分かりやすいです。

インプラントの施術種類

インプラントの施術種類というのは、基本的に歯の症状によって変わります。

  • 歯根の腐り:歯の根が腐っていることから抜歯をしてインプラント治療
  • 前歯の折れ:差し歯治療を検討するが、土台が使えないことから抜歯をしてインプラント治療
  • 歯の膿み:歯根の膿みがひどく治療不可、抜歯をしてインプラント治療
  • 歯のヒビ:歯のヒビが原因で歯茎が腫れ、抜歯をしてインプラント治療

このように歯の症状によっては、他の治療が行えないことからインプラント治療が行われることが多いです。

インプラントの費用

インプラントの費用は200,000円~300,000円、もう少し広く相場を見積もるなら100,000円~400,000円ほどでしょうか。

基本的に自由診療なので相場は参考にならず、クリニックを検討しているエリアにおいて正確な相場を自分でリサーチするしかありません。

また、前歯をインプラントする時は費用よりも実力を重視しておく方が良いかもしれません。

インプラント治療の費用をリサーチする時は、複数のクリニックでカウンセリングを受けながら転々とするのがセオリーです。時間が掛かりますが、費用だけではなく医師の対応なども見極めることができるのでオススメです。

インプラント治療の注意点

インプラント治療は、「骨」にドリルで土台を埋め込む作業が欠かせません。

前歯というのは骨の厚みが薄く、インプラント治療が困難と言われます。土台の土台となる骨が薄いことからも、骨の状況によっては「骨造成術」という骨の厚みを増す手術が必要です。この時に移植される骨は、「自家骨」・「他家骨」などと呼ばれ、自分の骨や他人の骨、あるいは人工的な骨など、治療内容によって様々な骨が使われます。

少し難しい話ですが、患者さん目線では骨造成術について深い知識を持つ必要はないでしょう。安心を求める場合、シンプルに実績や評判などからクリニックを選ぶしかないので、専門知識を深く身に着けたところで結果はあまり変わらないと思います。

ただし、注意をしておきたいのは前歯のインプラント治療は複雑で丁寧に骨造成術を行う必要がある為、費用云々よりもインプラント専門のクリニックを軸にする方が安心できることは間違いありません。

インプラントのメリット

さて、インプラントは人工的に歯を作り上げることができる為、これが最大のメリットです。

高齢になって歯が抜け落ちると「入れ歯」という選択肢が一般的ですが、インプラントなら歯を作ることができます。

前歯を抜歯することになった場合、差し歯治療が不可能ならインプラントしか選択肢がないケースが殆どでしょう。

特に前歯というのは見た目も重要であり、前歯の有無によってその人の印象は大きく変わります。人工的に自然歯のように綺麗な歯を作ることができるので、人によってはプライスレスと呼べるほどに大きな救いの手となります。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは細かいところを拾いあげると色々とありますが、治療を受ける人にとって最大のデメリットは高額な治療費でしょう。

前歯を修復することができず、残された選択肢がインプラント治療のみという状況において、目先の難題は200,000円や300,000円という費用を「どうやって調達するのか?」という点です。

まず、インプラントは自由診療が基本であるものの、例外として保険が適用されるケースもあるので、ここをしっかりと抑えておきましょう。

この例外というのは発端となる病気などによって様々なケースがあるようですが

  • 病気や事故で骨の大部分を損傷した場合
  • 先天性の場合
  • 骨の形状不全など

などがあります。

また、保険が適用されるケースにおいては

  • 国が定める医療設備等がなされている施設
  • 対象の病院で5年以上の勤務経験がある医師が在籍している施設
  • インプラントの治療経験が3年以上の医師が在籍している施設
  • 20以上の入院床がある施設

というように細かい条件が課せられており、現状は病院が有力候補となります。

どうしてもインプラントの費用を調達できない場合、病院の口腔外科で診察を受けてインプラント治療の保険適用について相談するのがオススメです。

インプラント治療は最終手段として考えたい

前歯を破損した場合の治療は色々とあるわけですが、インプラント治療は最後の選択肢として残しておくのが良さそうです。

その理由は、インプラント治療のメリットやデメリットではなく、シンプルに料金が高いからです。

前歯が折れた時の対処方法

前歯が折れたり欠けたりしたとき、破損した前歯はしっかりと保管しておきましょう。

その破損した前歯を持ってクリニックへ行き、今の状況を診察してもらい最善の治療を提案してもらうのがセオリーです。

インプラントをするかどうかの判断

クリニックへ相談にいくと、医師から症状や治療について説明を受けることになります。

ここで、1つの選択肢として「インプラント」が出てくるわけですが、基本的に差し歯治療で良いなら保険が適用されるので安く済みます。いろんな選択肢がある状況なら、予算を重視して保険適用の治療を選ぶのが良いですね。

お金に余裕がある場合、インプラントではなくセラミック治療という方法もあります。これは「差し歯」or「インプラント」の選択において、歯の症状から残っている土台を使えるかどうかによって判断が変わってきますが、もし土台を使えるなら被せ物だけをセラミックで作ってもらうことが可能です。

この場合、保険適用の差し歯治療の10倍以上のコストが掛かりますが、インプラント治療に比べると半額ほどの予算で済みます。

選択肢がインプラントしかない場合

歯の状況によってはインプラント以外に選択肢がないケースがあります。

ここで初めてインプラント治療の選択がベストとなりそうです。

もちろん、インプラント治療を検討する人によって予算や目的などは異なるので、最終的な選択肢がインプラントであるというのは大衆向けではないかもしれません。しかし、費用面を考慮すると、他の選択肢があるにも関わらず200,000円~300,000円という高額な治療費を用意できる人は少数派ではないでしょうか。

前歯を治療するにあたり、選択肢がインプラントしか残されていない場合は最初に病院で保険適用について相談をしましょう。

病院で相談をした結果、保険が適用されるのが理想です。保険が適用されないケースだった場合、これはなんとかして予算を工面するしかありません。

どうしてもお金を用意できない場合、銀行の「医療ローン」を検討してみてください。使途が自由な銀行カードローン(上限15.0%~18.0%)比べると、金利の上限が5.0%~10.0%と低いです。

ちなみにクレジットカードで支払うことも可能ですが、ポイント還元率を考慮しても医療ローンの方が返済の負担額が小さいです。

また、インプラントは高額治療なので医療控除の対象(年間10万円以上)となります。確定申告をしておくと控除を受けることができるので、こちらも忘れずにやっておきましょう。

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