歯のブリッジとは?インプラントとの違い、施術内容、メリット・デメリットご紹介

歯のブリッジとは?

歯のブリッジとは、歯を失った時に行われる治療です。

歯を失った場合は

  • インプラント
  • 入れ歯
  • ブリッジ

の3種の治療方法があります。

また、歯を失うということは冠部分を銀歯やプラスチック、あるいはセラミックで作ることになります。その種類は

  • (保険適用)
  • プラスチック(保険適用)
  • セラミックやゴールド(自由診療)

などがあり、素材によって保険診療か自由診療かに分かれます。

審美性を考慮するとインプラント治療が好ましいですが、インプラント治療は300,000円~500,000円ほどが相場で高額です。それに対してブリッジ治療は殆どのケースにおいて保険が適用されるので、費用を安く抑えられるメリットがあります。

ブリッジ治療で保険が適用されると10,000円前後~20,000円とかなり安く済みます。

ブリッジ治療で保険が適用されるケース

インプラント治療では、保険が適用されるケースは殆どありませんが、ブリッジ治療は殆どの症例は保険が適用されます。

  • 連続して2本まで歯を失った場合に保険適用
  • 前歯は連続して4本まで保険適用
  • 2年間はブリッジの両翼の歯に問題がないこと

上記が主な保険適用の条件なので、基本的にブリッジの土台となる歯に問題がないと診断されると保険診療となります。

また、保険診療では冠が「銀」or「プラスチック」となり

  • 前歯から3本目まではプラスチック
  • 上記以外は銀

となります。

銀は虫歯治療でお馴染みのものです。プラスチックも同様ですが、これは素材名称として硬質レジンと呼ばれます。また、奥歯のブリッジ治療で審美性を求めるならセラミック種が好ましく、前歯についてもプラスチックでは強度や色合いに不安を感じるならセラミック種が好ましくなります。

冠をセラミックにすると自由診療になるので、治療費はセラミック治療の相場である80,000円~150,000円ほどを見積もっておく必要があります。

ブリッジ治療の施術内容

ブリッジ治療は名前のとおり、橋を架けるように治療をします。

基本的に3本以上の歯を1セットとして、両端の自然歯を土台にして真ん中の歯を作り上げます。

インプラントの場合、ネジを挿入して土台から作り上げるわけですが、ブリッジ治療はその作業がありません。代わりとなるのが両端の自然歯であり、これを固定土台として歯が無い箇所に歯を作り上げることが可能となります。

  • カウンセリングやレントゲン
  • 土台となる自然歯の診断
  • 必要なら自然歯を治療
  • 両翼の自然歯を削って土台の型にする
  • ブリッジの歯型を取ってブリッジを作る
  • ブリッジを土台に装着して完成

土台となる自然歯を調整する必要がある

ブリッジ治療自体はそれほど大掛かりな施術ではありません。

インプラント治療は医療器具を歯茎に埋め込む必要があり、必要に応じて骨移植の手術まであります。それに比べるとブリッジ治療は割と気軽な治療です。

しかし、1つ注意をしておきたいのが土台となる自然歯を調整しなければならないという点です。

ブリッジ治療は部分入れ歯という感じで捉えると分かりやすく、両翼の健康な歯を削ってブリッジをはめ込むことができるようにしなければなりません。自然歯の表面を削って突起状にしておき、それが土台となってブリッジをはめ込むことができるようになります。

自然歯を削ることに抵抗がある方も多いと思うので、この点はしっかりと熟考して判断することが大切です。

また、ブリッジは入れ歯ではないので、強度を求めて完全に固定されます。その為、もしブリッジに不備があって取れてしまった場合、インプラント治療など別の治療を希望するとブリッジの土台になっている歯が削れているので、他の治療においても影響が出ることになります。

例えば、1本の歯が無くなっている場合にインプラント治療をする場合、その部分の歯だけを作れば良いので両隣の歯に影響はありません。ブリッジ後にインプラント治療をしたい場合、歯がないところは従来どおりにインプラント、その両隣はセラミック治療等で冠を作る必要があるでしょう。

ブリッジ治療のメリット

ブリッジ治療のメリットは、保険が適用されるケースが多いことからも費用を抑えられることです。

保険適用では、大よそ10,000円前後~20,000円ほどで歯を作ることができるので、インプラント治療と比較したら10分の1程度の治療費となります。

また、施術内容に関してもインプラント治療のように医療器具を歯茎内に埋め込むことがないので、大々的な治療でないことからも心と身体に負担が少ないこともメリットです。

ブリッジ治療のデメリット

ブリッジ治療のデメリットは土台となる歯が自然歯となり、自然歯を削る必要があることです。

また、土台となる歯に問題がある場合はブリッジ治療を受けることができない、5本や6本と口内の殆どの歯を失っている場合はそもそもブリッジ治療で対応できないというメリットもあります。

強度に関しては、1つの歯は1つの土台で成り立っているという自然の摂理から考えると、ブリッジ治療は3本の歯を2つの土台で支えることになります。その為、一定の強度は立証されているとしても、ブリッジが破損したりするケースは当然ながらあり得ます。

ブリッジ治療は決め打ちが大切

さて、歯を失った時に「ブリッジ治療にするか?」or「インプラントにするか?」で悩むことが多いと思います。

基本的にブリッジ治療は治療費が安いことが最大のメリット、両隣の自然歯を削ることが最大のデメリットです。

ブリッジ治療を決断するにあたり、デメリットである「自然歯を削る」という点を軸に判断するのが良いです。

基本的にブリッジ治療を選んだら、一生ブリッジと共に生きるという決め打ちをしておく方が後悔することはないと思います。ブリッジ治療はどうしても自然歯を削る必要があるので、途中でインプラントを希望するのは損です。

ブリッジを試してからインプラントを検討するなら、費用が高くても最初からインプラントを選択しておく方が自然歯を無駄に削ることもありません。

ブリッジをしてからインプラントをすると、削った歯に被せ物をする必要があるので費用が通常よりも高く付きます。対象が前歯で審美性からセラミックを希望する場合、本来なら1本の治療費で良いところが最低でも3本の治療費が必要になります。

セラミック相場からシミュレーションすると、1本を80,000円と想定したら通常なら80,000円、ブリッジ後は240,000円です。また、そこにインプラントの費用が必要となるので、かなり出費が高く付きます。

奥歯の場合だと保険診療で削った歯を銀歯にすれば安いですが、元々完璧な審美性があった歯を特別な理由もないのに銀歯にするのもこれまた損ですね。

一生ブリッジでいくと決めた場合のリスク

ブリッジ治療に最大限のメリットを見出すなら、ずっとブリッジで生活するのが理想です。

この場合、考えられるリスクは意外と多いです。

上記のとおり、ブリッジ治療は土台への負担が強いので、土台の役割を担っている自然歯が折れることがあります。また、負担が大きいことからも歯茎が痛くなることもあります。

単純にブリッジが破損しているだけなら、新たにブリッジを作成して装着すれば良いだけです。しかし、ガッチリと固定されていることからも土台の自然歯が損傷するケースがあるので、これが最も大きなリスクでしょう。

土台の役割を担っている自然歯の症状にもよりますが、最悪の場合は抜歯をしなければならないこともあります。

また、土台の歯が土台の役割を担うことができなければブリッジ治療が不可能になることもあります。その場合、最低でも2本~3本はインプラント治療や入れ歯を選択することになります。

ブリッジ治療は土台が決壊すると、新たに同じ箇所でブリッジ治療を行うのは土台がないので出来ません。土台をインプラントで生成するなら、最初からインプラントをしておく方が良かったという結果論に辿り着きます。

ブリッジの再治療も保険は使える

ブリッジ生活を続ける中でブリッジに不備があると再治療を受けることになります。その場合、保険診療と自由診療の2つのケースがありますが、ポイントになるのは土台が保険適用の条件を満たしているかどうかです。

基本的にブリッジが壊れてしまって再治療を受ける場合も、保険の適用条件は初診と同じです。土台となる自然歯に問題がなければ保険が適用されるので、逆に土台に問題がある場合はブリッジ治療で保険が適用されません。この場合、保険診療なら入れ歯が選択肢となりますが、それでもブリッジ治療にこだわる場合は自由診療となります。

ブリッジ生活のリスクをベースにすると、やっぱり土台への負担が大きいことから再治療において土台の役割を担えなくなってしまうことがあり得ます。

ブリッジ治療が自由診療になると、1本あたりの治療費は100,000円前後を見ておく必要があります。

まとめ

ブリッジ治療は歯を失った時の選択肢の1つとなり、目先としては保険適用から治療費が安く済むことがメリットとなります。

しかし、実際のところは治療後のデメリットが大きく、土台への負担が大きいことからも土台決壊からの再治療も視野に入れておく必要があります。

その場合、「保険が適用されるかどうか?」や「ブリッジの再治療が可能なのか?」という点に悩むことが多くある為、ブリッジ治療は最初の決断が非常に重要となってきます。

一般人にとって歯科治療というのは難しい世界であり、なかなか知識を身に着けるのは難しいです。しかし、ブリッジ治療に関しては時間が掛かっても「ブリッジ治療のその後」について勉強をしておく必要があります。

初診でカウンセリングを受けた時、ブリッジが破損した場合の再治療の事例や費用を担当医に聞いておくのが理想です。

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